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文化祭 6
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夏side
F組は不良クラスと言われていたので、近づいたことすら無い…。怖いかと聞かれれば、怖いのひと言である。
それでも、事情を知らない三人はすごく楽しそうだった。
F組に着くと、予想通り誰も居なくて僕たちだけだった。
彼らも初のお客だったらしく驚いている。
「い、いらっしゃい!」
「えー!『お帰りなさいませ、ご主人様』って言うんじゃないの〜!すごく楽しみだったのに〜〜!」
「えっ?あ…、お、お帰りなさいませ〜。ご主人様!」
「ふふっ。可愛い、可愛い。照れながらやって顔真っ赤になってるし、可愛いなぁ〜!」
怖い怖い怖い怖い…、目が怖いですよ…F組の人!
怖過ぎるから!梓は、怖くないのかニコニコしている…。
恐るべし……。
とりあえず、席に案内されて中に入ると意外と可愛い
飾り付けがされていて驚いた…。
メニューにも可愛い名前のものが多くて、意外だ。
「クッキーと、紅茶!」
「「クッキーと苺ミルク!」」
「なら、クッキーとコーヒーください」
それぞれに注文すると、メイドの姿をした人たちが
バタバタと準備をしている。何というか…一生懸命過ぎて可愛く見えてくる…。
「ありがと〜、可愛いメイドさんっ!」
注文したメニューが運ばれて来てすぐに梓はそう言って
F組の人たちを揶揄っているが、
初めてのお客がよほど嬉しかったのか何も言わなかった。
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