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クリスマス 2
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夏side
明らかに熱でぼんやりしている桜……。それでも辛いと
言わないのは、今日が楽しみだったのだろうか…。
いつ倒れてしまうか分からない桜を一人で歩かせるのは
僕が怖かったから、手を繋いで歩く。
いつもよりゆっくりと歩いているのに桜は気づくだろうか
「何処に行きたい⁇」
「夏がいれば何処でもいいよ」
「デレた…。今日の桜は素直な子なの?可愛い…」
ぼんやりしていて気づかなかったのだろう…。
本当に今日の桜は危な過ぎる…。どうしようかな…。
どうしたら自然な流れでホテルに連れ込めるだろう…。
勿論、当初の予定ではエッチなことをしたかったのはある僕だって男な訳で性欲はあるのだから同然だと思う。
しかし、今ホテルに行きたいのは、桜をどうにかして
休ませたいからだ。
「う〜ん、何処がいいかな〜。あ、ケーキ食べに行く?」
「うん。行く」
「レトロなところじゃないけど、ごめんね…?」
「大丈夫。甘いの好き」
ケーキバイキングのお店に行き二人で食べる。
桜は僕の倍くらい食べていた。
いつもと同じように過ごしていて、ぱっと見では
熱があるなんてことは、簡単に見分けられないくらいに
ケロッとしている。
「なつぅ〜、これ食べてみて〜!」
「ん〜? あ〜ん……ぅん、もぐもぐ……、美味しいね」
「良かったぁ〜〜。えへへっ……」
「ねぇ、桜…。二人きりになれる場所行かない?」
「ふたりきりぃ〜?行く行く〜!」
ホテルに連れて行くと、気が抜けたのかグラっと傾き
倒れそうになった桜をしっかりと受け止めた。
それから桜は高熱を出して一週間ほど辛そうにしていた…
そして、驚いた事もあった。弟の雪くんから
アレキサンドライトの0.5カラットのペアネックレスが
寮の僕たちの部屋宛に送られて来た……。
「凄いね……。夏とお揃いだぁ〜!嬉しい…」
「うん。ちゃんとお礼しないと……」
「うんっ!」
お正月は、のんびりと過ごしたいと言うことで、
僕たちは寮の部屋でゴロゴロしてのんびり過ごしていた…
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