アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
バレンタイン 2
-
夏side
桜と一緒にご飯を作り、食べ終わったところで
バレンタインチョコを取りに行くのを忘れたことを
思い出した……。また時間は間に合うな…
桜が以前、テレビを見ながら "いいな…。美味しそ……"
と言った人気のチョコ、まだ三週間も前だったけれど
バレンタインになる前にちゃんと予約をしたのだ。
喜んでくれるといいなと思いながらバイトと嘘ついて
チョコを受け取りに走った。
ちゃんとチョコを受け取ることが出来て、安心した。
出来るだけ早く寮の部屋に戻ると桜の独り言が聞こえた…
「夏のバカ……。一人で寂しいよ…」
「…ごめんね、桜。一人じゃないよ?」
「…っ⁉︎ な、なつ……? あれ、バイト…、は?」
バイトなんて嘘をつかなければ良かったな……。
そう思いながら、耳元でもう一度 "ごめんね" と呟いた
「これ、予約してたんだ…。今取りに行って来た。
貰ってくれるかな…?バレンタインチョコだよ〜……」
「……これ、僕が前に美味しそうって言ったやつ?
予約って……、ありがと!凄く、すっご〜く、嬉しい‼
…あっ、夏 ちょっと待ってて!︎」
桜は、冷蔵庫の方に走って行くと、手にお皿を持って
僕のところに戻って来た。
"じゃじゃ〜ん" と効果音がつきそうなほど勢いよく
僕の方にお皿を出してくる。
「これ!手作りなの‼︎ 雪に教えて貰ったんだけど……。
バレンタインチョコ、貰ってくれる?」
「ありがと!美味しそうだね〜」
雪くんに教えて貰ったと言われるチョコのクオリティーはかなり高く、滑らかな舌触りにとろける生チョコ…。
それは美味しくて美味しくて、食べるのがもったいない…
桜も、美味しいらしく、もぐもぐとリスみたいに頬を
膨らませながら食べていて可愛かった…。
桜に内緒で撮った写真は、ロック画面に設定されている…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
102 / 252