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温泉旅行 1
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夏side
バレンタインも終わり、やる事もなくなってぼーっとして過ごしていたが、そんな時に一本電話があった。
父親からの電話で "今度、組で温泉旅行に行く事になったが付いてくるか" との事だった……。
桜には内緒にしていたが、僕の父さんはヤクザの組員だ
そして、その組が持っているホストクラブでアルバイトをしている。もちろん、ホストとしてではなく、黒服だ。
ちなみに、父さんはその店の店長を任されていたりする。
何故ならそこで働くホストたちは、組みからお金を借りて返せなくなった人達らしい。要は逃げないように見張り役として居るのだ。
「桜…。今度の土日暇?」
「暇だけど」
「温泉旅行行く?」
「……行く」
父さんに桜も連れて言っていいかと聞くと、"白木桜か?"
と聞かれるので、そうだと答えると後で掛け直すと電話を切られてしまった……。
少ししてから掛かってきた電話で、大丈夫だと言うので
温泉旅行に行くとこになったのだった…。
「ねぇ、桜って僕に隠し事してないよね?」
「……夏は?僕に隠し事してない?」
何とも答えにくい質問を返されてしまった…。どう答えようか悩んでいるところに、バイト先のオーナーから電話がきた。
オーナーとは年が近いらしく、友達になってと迫られて
一応敬語で話すが、割と気兼ねないく話している
『もしもし、夏?温泉旅行に行くんだって?』
「はい。あ、もしかして駄目でしたか?」
『いや?楽しんできてねって言おうと思って…。あ、あとお兄ちゃんの事、宜しくね〜』
「えっ?あ、ちょっと……」
どう言う意味か聞こうとした時には既に電話が切れていた
彼に兄がいるのは知っていたが、その人が誰かは知らなかった…。
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