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温泉旅行 3
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夏side
バイト先に来たいと言われ戸惑ったが、とりあえず
弟に聞いてみると留まってくれたので安心した…。
後々、本当にバイト先に来るとは、この時にはまだ、全く思いもしなかったのだが……。
ぶつぶつ言いながら、旅行に行く支度を進めた。
平日は特に何もなく過ぎ金曜日の夜、父さんが車で迎えに来てくれて、車に乗り込んだ。
「初めまして、白木桜と言います。宜しくお願いします」
「初めまして。雪さんのお兄さん。夏がいつもお世話になってます…。これからも宜しくお願いします」
桜と父さんは意外とすんなりと打ち解けていた。
結構驚いたのだが、二人は案外普通に話を始めてしまい
一人置いていかれている感じだ……。
「あの、夏との事聞いてますか?」
いきなりぶっ飛んだ質問をするから、僕は "ピシッ" と
固まってしまった…。
桜と付き合い始めてすぐに父さんには報告したから
同性同士で付き合っていることは知っているが…。
流石にこのタイミングで桜がそんな質問をするとは
予想も出来ずタラリと冷や汗をかいた……。
「はい。聞いてるますよ。恋人同士とか…、夏は迷惑かけていませんか?」
「いえ、全然…。いつも僕の方が迷惑かけてしまって…」
「気にしないでください。兄弟もいないのに世話焼きな性格ですから…、案外喜んでいると思いますよ」
間違いではないけれど、桜に知られるのは恥ずかしいから言わないで欲しかったなと思ったのだった…。
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