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温泉旅行 4
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桜side
金曜日の夜。夏のお父さんが迎えに来てくれた。
初めて会うから、すごく緊張して足がガクガクする…。
会ってみて分かったけど、すごく優しそうだ。
ヤクザなのに珍しいなと失礼な事を思っていたのは内緒だ
車に乗せてもらって、旅館に向けて出発した。
「初めまして、白木桜と言います。宜しくお願いします」
「初めまして。雪さんのお兄さん。夏がいつもお世話になってます…。これからも宜しくお願いします」
夏の父さんと意外とすんなりと打ち解けることが出来た。
自分でも驚くほど普通に話す事が出来た。
夏は驚いたようで呆然と、僕たちの会話を聞いていた。
夏と付き合っている事を知っていたりするのかなと
夏のお父さんに聞いてみたくなってしまった…。
「あの、夏との事聞いてますか?」
夏は驚いたようで、"ピシッ" と固まってしまった…。
お父さんはニコニコ笑いながら話してくれる。
どうやら夏に聞いていたらしく僕たちの関係についても
認めてくれていて嬉しかった。
「はい。聞いていますよ。恋人同士とか…、夏は迷惑かけていませんか?」
「いえ、全然…。いつも僕の方が迷惑かけてしまって…」
「気にしないでください。兄弟もいないのに世話焼きな性格ですから…、案外喜んでいると思いますよ」
そう言われて最後に "夏を宜しくお願いします" と…。
これからも、夏と一緒にいることが出来ることに
すごく嬉しくて、思わず頬が緩んでしまったのだった。
「ふふっ…、嬉しい……」
「可愛らしい子だね。夏が惚気るわけだね〜」
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