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温泉旅行 5
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夏side
夜遅くに出掛けたからか、桜は眠くなったらしく
ウトウトしている。そのためか車が揺れるたびにガクガクと体が揺れてぶつかりそうで怖かった…。
桜を抱き寄せると、その瞬間に車が揺れて僕の胸に
頭がぶつかり痛かった…。
「グェッ……。痛っ…」
「ご、めん……、なつ……」
「大丈夫だよ〜、抱っこしてあげようか〜?」
「うん……」
靴を脱がせて、シートに足を乗せて向かい合わせになると
僕に抱きつきごそごそしていたが、
いいところを見つけたのか、眠ってしまった……。
桜の柔らかい髪が、首もので揺れてくすぐったい。
眠った桜の体温が暖かくて僕も眠たくなってきてしまう。
「夏も寝ていいよ。着いたら起こしてあげるから」
「ありがと、父さん…。おやすみ……」
「おやすみ…」
父さんの言葉に甘えて、眠りについたのだった。
桜と一緒にいると安心出来るのか一人で眠るよりも早く
随分と深い眠りに落ちる気がする。
旅館に着いた時に父さんに起こされて、僕も桜のことを
起こすのだが……。
「起きないね…。運んであげな?荷物はいいから」
「分かった」
桜を抱き上げて、旅館の部屋まで運ぶと
既に布団が引いてあり、そこに桜を寝かせて荷物を取りに戻ると、組の人が降ろしてくれて部屋まで運んでくれた。
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