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温泉旅行 7
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夏side
朝、桜よりも早く起きた。桜を眺めて幸せに浸っているとごそごそとして、そろそろ起きそうだ…。
どんな反応をするのかと思って寝たフリをしてみた。
「なつ…」
目が覚めたらしい桜が僕の事を呼ぶ。しばらくは僕を見ていたようで、視線が痛かった…。寂しくなったのか、僕の胸に擦り寄り、また眠るようだ。
桜が眠った頃を見計らって、起き上がる。
僕が起きた事で場所が変わったのか何だか不機嫌そうな顔プニプニと頬を突くと、ムゥ〜っとしていた。
「さくらぁ……。さくら…、桜、起きて?」
「んぅ……、なつぅ…?」
「おはよ、桜。目、覚めた?」
「はよ……、夏、抱っこぉ…」
寝起きでぼんやりしながら、甘えてくる。
そんな桜を抱っこして、着替えさせようと服に手を掛ける桜は完全に目が完全に覚めようで慌てている。
「なっ、なつっ!…ま、待って!」
「なに?恥ずかしいの?」
「うんうん。僕、着替えする……からっ、向こう!」
恥ずかしさからか、テンパった桜に部屋から追い出された
しばらく呆然としている事だろ…。ドアをノックすると
部屋の中からバタバタと慌てた足音が聞こえてきて笑えた
着替えを終えた桜が部屋の外に出て来たので
朝食を摂りに、食堂のある会に向かうとエレベーターで
父さんに会い、一緒に食べる事になった。
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