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温泉旅行 8
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桜side
夏と義父さんと一緒に朝ごはんを食べる。
組の人達もちょこちょこ居て、離れたテーブルに座り
一応護衛の役目を背負っているような様子だった…。
雪に聞いたが、義父さんは幹部らしい……
今では雪の方が上だが、初めのうちはお世話になったとか
「桜くん、もう少し食べたら?少な過ぎるよ…?」
「……バイキングは苦手です。どれくらい取ったらいいか
分からないので…」
「苦手なものはある?取って来てあげるよ」
「……特には」
義父さんは、綺麗にバランスよく取って来てくれた。
お礼を言ってお皿を受け取ると、優しく微笑んでくれて
すごく夏と似ていた…。
正確には夏が義父さんに似ているのだけれど……。
食べ終わる頃には、お腹いっぱいで動きたくなかった…。
「美味しかったね〜」
「うんっ」
「桜、動きたくなくなってるでしょ…」
「…うん」
夏に頭を撫でられて、擦り寄る…
その様子を義父さんに見られて恥ずかしくなり、ささっとその場を後にしたのだった…。
「そんなに恥ずかしがらなくても…」
「夏も行ってあげなさい。それと、桜くん可愛い子だね。
大切にするんだよ?」
「うん。父さんに認めて貰えて本当に嬉しかった…。
ありがと、父さん…」
夏が追って来ない事に気づいて、席に戻ると
夏と義父さんが話している声が聞こえて来て顔が熱くなる
「ふふっ。ほら、夏が遅いから迎えに来てるよ」
「本当だ…。行ってくるね」
でも、話している内容は嬉しいもので、少しでも
気を抜けば勝手に頬が緩んでしまうのだった…。
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