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波乱の新学期 1
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桜side
入学式が昨日終わり今日から新学期が始まる。
夏に誘われて二人で一年生の教室を見に来て居た。
すると、そこには先客がいてしかも知り合いだった。
「アオ?」
「あ、サク!雪に会いにきたの?」
「え?」
一年生の教室を覗くと、確かに僕の弟の雪がいた…。
どうやってここに入ったのか知らないが、
多分、裏口入学だろう…。駒木さんにでも頼んだのか…。
雪に声をかけようか悩み、夏の方を向くと背中を押されたどうやら、僕の悩みに気づいたらしい……
「雪…」
「あっ、お兄ちゃんっ!どうしたの?」
「え、あ、いや…、通りかかったから……」
「そうなんだぁ〜。それで、本当は?どうしたの?」
あざとく上目遣いをしながら、聞いてくる。
特に用事も意味もなかったから夏の手を掴み引っ張った。
「おわっ…。桜、危ないから急に引っ張るなよ…」
「あぁ、夏に連れられてきたんだね」
「うん」
「そういえば、旅行は楽しめた?」
その途端にセックスしたことを思い出して顔が熱くなる
アオも、何故か僕の隣で真っ赤な顔をしていて
それを見た雪が、ニヤニヤしながら僕たちを見つめている
恥ずかしくて、嫌になったのでアオの手を引いて
屋上に繋がる階段に向かって走ったのだった……
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