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レクリエーション 2
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桜side
みんなが楽しそうにしている中、昨日聞いた噂のせいで
僕はみんなのようには楽しむことが出来なかった…。
昨日、駒木さんから連絡が来た。久しぶりの連絡で、
何があったのかと思えば、雪の友達の朝比奈の黒い噂が
F組みに広まりつつあると言う報告だった…
確かめようにも、雪になるべく近づかないように言われているため、一人では確かめようがなかった…
「はぁ……」
全ての授業が終わり、寮の部屋に着いて早々にため息が出る…。雪に言うのが一番いいのだろうが…。最近まで、
外であったごちゃごちゃの処理に追われていたのだから…
少しくらいは休んで欲しかった…。
そう思えるほどに成長していたのかと、思うと苦笑が溢れ甘くなったものだなと他人事のように感じた。
「夏、僕と一緒に無茶してくれる?」
「いいよ。どうせ断っても桜は一人で無茶するんでしょ?それなら僕も一緒に無茶したほうがマシだよ」
「……っ、あ、りがと…」
図星を突かれ、それでも甘やかさている事を知って
なんだかムズムズして落ち着かない…。
明日は、雪のところに行き駒木さんに聞いた事を伝え
どうするかを話し合おう。
人の為に動けるようになったのも、夏に出会い
愛させる事の喜びを知ることが出来たからに他ならない…
「夏には敵わないな……」
「ん?何か言った?」
「なんでもない」
雪も、蛍に甘やかされているのかな……。
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