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テスト 3
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夏side
テストが終わり、結果発表の日がやってきた。いつも通り生徒会や風紀委員会の人達が一桁台を独占してるんだろなと結果を見に行った。
すると、いつも以上に騒がしかった。個票も渡されるため既にみんな自分の順位を知っているのだが、何故か
ここに集まってしまうのだ。生徒会や風紀委員会の人達はめったに姿を見せないが、今日はみんな揃っていた。
「あ、夏やん。お久〜」
「瑠璃…。何かあったの?」
「いや〜、まさかランク外から一位を取る子が居るとは思わないじゃん?だから、誰だったのかな〜って」
「ふ〜ん、誰だったの?」
50位まで張り出されるのだが、そのランク外から一位に
なるのは殆ど不可能だ。なるほどな…、騒がしいわけだ。
一体誰がトップになったんだろ…。
「二年トップは白木桜。一年トップは白木雪だよ。
この兄弟ほんとバケモノみたいな成績だよ〜?全教科で
満点を取ってる……」
瑠璃と話している時に、騒めきが大きくなった…。
振り返ると、話題の兄弟の姿があった。二人は、順位の事など気にしていないようだった…。
「今日は騒がしいね〜」
「…うん」
「お兄ちゃんのせいだからね?急に本気出すから……。
僕だけでも目立ってて嫌だったのにさ…、お兄ちゃんまで目立つ事してくれて…、本当にどうしてくれるの〜?」
「……だって、簡単だったんだもん」
「はぁ……」
二人は、騒がれることが嫌らしく不機嫌そうに歩き去った
まぁ、クラスに行っても騒がれるのだろうけど…。
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