アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
水族館 4
-
桜side
僕と雪があまりの綺麗さに感動していた。いつの間にそばに来たのか、それぞれ恋人が横に立って居た…。
僕も、雪も、それに少しだけ驚いてしまったのだった…。
「綺麗だろ?」
「まぁ、桜のが綺麗だけどね〜」
「は?雪も負けてねぇし」
二人は何やら僕たちのことを褒めて居たけど、なんで僕たちの事を褒めるのか、分からなかった…。
そのうちどっちの方が綺麗だと言い争いを始めるので
僕も雪も恥ずかしくなってしまった…。照れ隠しにキョロキョロしていると、綺麗な水槽を見つけた。
「ねぇ、あっち見たい!」
「僕も!」
「白も、見にいく?」
「うんっ!」
僕が指差したのはクラゲの水槽で、雪も気になっていたらしく、一緒について来た。黒河さんの反応からして、冬もこの水槽がお気に入りな様子だった。
ライトの色が色々あって鮮やかだった。
その中を泳ぐクラゲにも色が写り、ふよふよと浮いて
とても可愛くて、綺麗だ…。ここだけで何時間でも見て居られる気がしたくらいだ。
「クラゲだ……」
「うん。クラゲだね〜」
「可愛い…」
「ふふっ、桜はクラゲが好きなの?」
クラゲが好きかと聞かれればそうでもない…。と言うか
ほとんど初めて見るから興味があった。
海に行っても、太陽光に弱いから海に潜った事など無いし海の生き物たちが生きているのを見る事すら見たことが
無い。水族館はまさに僕の初めて尽くしだった…
「あー、そっか…。桜、太陽ダメだもんね…。なら今日は存分に楽しまないと!」
「うんっ!」
珍しく、僕もテンションが高かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
143 / 252