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水族館 7
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夏side
イルカショーは外でやるんだけど…。桜、外に出ても大丈夫なのかな…。日焼け止めを塗って、UVカットの長袖のパーカーを着てるけど…。暑すぎて気持ち悪くなったりしそうだよな…。
外に出て、しばらくすると、やはり桜は気持ち悪くなってしまった…。中に避難してしっかりと水分補給させる。
仕方なく、イルカショーを諦めて、アシカショーを見に行こうとすると、冬生君が嫌がっている…。
「冬、嫌なの?」
「アシカ、嫌い」
「違うとこ、行く?」
「うん」
黒くテラテラしたアシカが怖いらしい冬生くんの却下で、アシカショーを見るのも諦めることになった。
まぁ、楽しい思い出をいっぱい作って欲しいから、嫌なら無理に見に行かないほうがいいよねっ。
「他のところ、まわろ〜」
「そうですね…。雪、どこか見たいところあるか?」
「桜も、見たいところある?」
雪くんと、冬生くん、桜の三人で話し合いをしているが、なかなか決まらなさそうな風行きが流れている。
みんな初めてだから、どこを見たいか分からないんだろ…
「決まったか?」
「分かんない…、何処がオススメ?」
「なら、ここ行くか」
蛍くんがオススメしたのは、金魚が見れるところだった。水族館の中でも、珍しく、人気のあるコーナーだ。
目をキラキラさせながら説明していて、珍しいものが見れたなぁ…。と、ぼんやり蛍くんを眺めてていた。
「決まった〜?白、手繋ご〜。はぐれちゃうからね〜」
「桜も手繋ぐ?」
「いい、恥ずかしい……」
そう言って断ったのに、寂しくなったのか、僕の服の裾を握りしめている桜が可愛い…。
雪くんも、蛍と手を繋いでるのかなと、盗み見てみると
パンフレットを持ちながら、隣を歩いているだけだった。
前を歩く冬生くんは、黒河さんに甘えていて、桜も
あんな風に甘えてくれたらいいのに…と、少し残念な気持ちになった…。
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