アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
文化祭 1
-
桜side
準備中に何度かハプニングがあったけど、とりあえずは、完璧に仕上げられた。お化け屋敷の看板も不気味な感じが出てて、怖くかけた。
夏くんの呼びかけのおかげでクラスメートみんなの手形も看板に入れることが出来た。
「ワクワクする」
「まだ始まってないよ?ほら、支度して〜」
「ねぇねぇ、みて」
「んー?あ、アオは呼び込みだから可愛い感じなんだね」
「うん!そうなの!」
アオの衣装は、黒に大きな白菊の打ち掛けだ。
一体、どこから借りてきたのかと思えば、アオの持参品で送り主は僕の弟らしい……。
「……綺麗」
「うん。アオによく似合ってる」
「えへへ、ありがと!」
アオは赤く長いウイックを被り、鬼のツノをつけて般若の姿になって呼び込みに、校内を練り歩くらしい。
そして僕と夏も同じ係だ。夏は、山伏の衣装に天狗のお面を頭につけて、高下駄……。そう天狗だ。お化け屋敷は、和物で妖怪をモチーフにした衣装が多い。そして僕は……僕はただの女装じゃないかこれ……
「これ……」
「うん。綺麗だね」
「サク、綺麗……」
赤い生地に白い牡丹の着物を着崩して、髪はそのまま。
ひとつ変わっていると言えば……、唇に紅を引かれた…。
花魁じゃない…⁇ これ、お化けでもなんでもないよね…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
172 / 252