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体育祭 3
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夏side
車の中で大人しくしてると、外が煩くなって…。すぐに
静かになった。なんだったんだろ…。体育祭で、何か盛り上がる事でも起きたのかなぐらいに思ってた…。
「……やっほー、迎えた来たよー。内部調査おつかれー!あ、もしかして盗聴器とか無いよね?録音とか?あってももうすでに意味が無いんだけど!あははっ」
「えー、なんでお前なのー。やだー、雪さんがいいー!」
「駄々こねてないで帰るよ〜。それに今は、雪さんじゃなくて、シキさん。いい加減覚えろ、馬鹿兄貴」
「ちぇー、なんだよー。つまんなーい!!ささ、かえろーや〜っとお家に帰る〜!!君たちもごめんね〜。こっちも色々あってね。この後はこんな事無いから安心してね〜」
と、解放してくれて…。そのまま二人はジャレ合いながら帰って行ってしまった……。誰だったのか分からないけど敵では無いみたいだ。
戻れて安心したのもあるけど、なんというか……。覚悟した…? のに、こう無駄に……。いや、生きてるのは単純に嬉しいけど……。色々複雑な感情が入り混じってる…。
「あー、二人も大丈夫?ごめんね多分巻き込んだの、僕だ後で、お詫びを……」
「違うの。これは、雪にぃなの……。僕、知ってる…。
後で雪にぃからお詫びあるの…。絶対なの……。ごめんなさい…。怖かったの…、ごめんなさい……」
そう言って泣き出してしまったのを必死に慰めて、それぞれ待っている人の元に戻った……。桜は、僕を見た瞬間、胸ぐらを掴んで、頭がグラグラするほど揺さぶられた…。
心配掛けてしまって……。本当に申し訳ない…。父親と、縁を切ればこんな事も少なくなるだろう。しかし、僕には出来ないし、桜も、弟とは縁を切れないだろ…。
「…はぁ……、前途多難?ってやつか……?」
「疲れてる?」
「アオ。そういえば君 "ーーー" 出来たよね?」
「うん。教えてほしい?」
「教えてほしい……」
僕も、きっと戻れないところに来てしまったのだろう……
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