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ゲーセン 4
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夏side
はじめてのUFOキャッチャーに苦戦中の桜…。んんっと唸りながら狙ってる…。ただ、これ多分取れないよなぁ
やっぱりダメだった。アームが弱すぎて持ち上がらないのだ。まぁ、それでも慣れれば出来たりもするけど、はじめてでは難しいだろう…。きっと "取れないものにお金使うのはもったいないなぁ…。でも、あの子可愛いから欲しいなぁ" とか思ってるんだろうな……。
「ちょっと代わって…?」
すっごく、欲しそうな目で見つめていたから、挑戦してみようと思う。意外とUFOキャッチャーは得意なのだ。
「うん」
「……んー、もうちょい?……よし、いけっ…」
アームの位置を調整して、下ろしてみる。取れるのかなぁってちょっと不安だったけど、無事に取れた…。桜の前でカッコ付けられて良かったぁ…。これで取れなかったら、すっごくカッコ悪いもん。桜も喜んでくれてよかった…。
「す、ごい……」
「えへへっ、ありがとっ!…僕、UFOキャッチャー得意なんだよね。やってるとコツ掴めてくるよ?」
「本当?」
「うん。もう一回挑戦してみたら?」
「うんっ!」
その後、何度か挑戦してたけど、上手くいかないみたいで全然取れてなかった…。意外と負けず嫌いだから "こっそり練習しよ" とか思ってそうだなぁ……。
「はい、これ。欲しかったんでしょ?」
「……いいの?」
「うん。桜に持ってて欲しいから。それに、桜が持ってる方が、可愛いしね」
「…ありがと」
取ってあげたやつを帰りに渡すと、桜は嬉しそうに笑って抱きしめてるのが可愛かった……。
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