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鬼ごっこ。4
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夏side
ジッと身を隠してからも数分。
音も聞こえなくなり、人の気配も無くなったので
そっと机の下から出てあたりを見回すと
「何してるの〜?」
「ヒゥッ…」
驚きのあまり、また机の下に素早く隠れて、
そこから声の聞こえた方を見上げると
チャラそうな風貌の男の子が目の前に立っていて
僕の事をジッと見つめていた。
「……やだ…」
「あれ?怖いの〜?」
「っ…」
鬼に見つかったかもしれないと
怖さで震えていると、何処からか毛布を持って来て
僕の上にかけて、"大丈夫だからね〜" と
落ち着かせるように話しかけて来た。
「あの、誰ですか?」
「俺〜?俺は生徒会会計の三柴 瑠璃だよ〜」
「なんだ、鬼じゃないんだ…」
そう思い安心したが…、今、タメ口で…
安心したおかげで、無意識に喋ってしまったので、
敬語を使い忘れて話してしまっていた。
「あ、すみません。タメ口で…」
「ん〜?いいよぉ〜?」
「え、わっ…!」
混乱している間にギュッと抱きしめられて
机の下から引きずり出されていた。
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