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甘くとろける… 3
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夏side
桜は、"抱いて" と迫ってきた…。
今までずっと不安だったのだろう…。
弟のことがあったからだろうか。
桜がずっと抱いていた不安が
突然、爆発してしまったようだった。
「夏…、なつ……。あぅ…ぅっ……、ぅっ…」
ちゃんと桜に本当の気持ちを伝えた。
本当のことを伝えられて "ホッ" としていた。
そして、桜もちゃんと理解してくれた。
「桜、泣かないで…」
「…ぁっ、だってぇ……だっ、てぇ…。なつ…」
よほど嬉しかったのか、泣いて泣いて
僕に抱きついてくるから服の色が変わっている。
相手の体温に安心する日が来るなんてこと
もう無いことだと諦めていたのにな…。
そんなことを思いながら桜を抱きしめる。
桜が落ち着いてきたころ、一緒にお風呂に入って
そのまま髪を乾かすこともせずに
ベットに行き、二人して顔を赤らめ微笑んだ…
「桜…、抱いていい?」
「うん。蕩けちゃうくらい優しく抱いて…?」
「分かった。トロトロにしてあげる」
まだ明るいお昼時
桜の部屋からは、愛嬌のある声が
廊下まで響いていた。
次の日、学校で彼らの姿を見た人達は
桜の素の姿と、夏の優しい瞳に
みんな見事に顔を赤く染める事になったらしい。
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