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文化祭 11
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桜side
蛍と話をし終わって、ぶらぶらと近くの出し物のブースを見て時間を過ごした。一時間後に雪と合流した僕たちは
"飴細工が食べたい" と言う雪と一緒に、飴細工を買いに行くことにしたのだった。
飴細工の所は、予想通り凄く混んでいた…。
僕と雪は少しだけ走って列に並ぶ。
「あれ?蛍達じゃん!」
「アズ…。お前も飴細工を買いに来たのか?」
「そうだよ〜!見てよこれ!さすが三つ星シェフだよね!めっちゃ綺麗で食べるのもったいな〜い!」
列に並び蛍がいないと思って探したら、夏たちといた。
目をキラキラさせながら、飴細工を見せているのは
確か、幼馴染の梓…?だった気がする。
綺麗さに蛍は思わず "おぉ〜" と感嘆を溢していた…。
何度見ても綺麗な飴細工は見飽きる事がない。
そう言わせるほどに美しい飴細工を作るシェフは
"この人しかいないだろうな" と僕は勝手に思っている。
蛍くんが来る前に僕たちの順番になった。
「二人して可愛いすぎか…」
「蛍も大変だね…。頑張って〜」
僕たちが飴細工を買っている間にそんな会話がされていたなんて全く気づきもしなかった…。
残念ながら時間になってしまったのでみんなが帰るのを
見送ると、これから僕たちは文化祭の片付けを始めなければいけない…。少し面倒だなと思う。
でも、みんながいい思い出を作れたなら良かったと思う。
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