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桜の弱いところ
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夏side
僕に聞かれたことに気づいた桜は本気でへこんでいる…。
なんと慰めたらいいのか…、僕には分からなかった。
アオもなんと言っていいのか分からないようで
オロオロしている…。頭をポンポンしてあげると少しだけ顔を上げたのだが、まだへこんでいる。
「甘いもの食べる?」
「……た、べる」
甘いもので釣られる当たり簡単すぎて不安になる…。
小さい子では無いけれど、不安すぎて目が離せないのだ…
シュンとして小さくなっている桜の手を引いて
三人で一緒に食堂に行った。シェフに頼み込んで作って
貰った甘いケーキを食べて元気になった桜とアオ。
「う〜ん、美味しい〜〜!」
「これ甘い…」
「二人とも、元気出た?」
夕食の準備で忙しいところを、無理言って作って貰った
甲斐がある。モグモグ食べている二人は可愛い…。
ぼんやり眺めていると、二人から一口ずつ味見を貰った。忙しい中作ってくれたのだが、繊細でとても美味しい…。
思わず僕の分も頼べば良かったと思ってしまった。
「美味いな……」
「うんっ!美味しい!」
キッチンにいるシェフの表情も何処か嬉しそうだ。
夕飯後に、シェフに頼んでケーキを作ってもらいたい…。
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