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慰め 1
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桜side
雪のチームにボロ負けした僕たちは、これ以降予定がない負けたらそこで終わりのトーナメント式だからだ。
他の競技にはもちろん出ないし、応援もしたくなかった。
だから、ずっと体育館の邪魔にならないところで座り込み夏と話して居たのだった…。
「負けた…」
「相手強かったね…。あれは無理だよ……」
「悔しい……」
「でも、桜頑張ってシュート1本決めたでしょ?」
「うん……」
シュートは1本確かに決めたが、それでも納得出来ないものは、出来ないのだ。悔しくて泣けてくる……
夏は急に立ち上がったかと思うと、僕を置いて何処かに
行ってしまった…。ウジウジしているのが迷惑だったか…それとも、嫌われてしまったのか…。
「なつ…?」
「ほら、飲んで。水分取らなきゃ、いっぱい動いたからね飲まないなら口移しで飲ませるからね〜」
「……ん」
半分脅しのような言葉と共によく冷えたスポーツドリンクを飲む。走り回って疲れた体には嬉しい限りだ…
夏もゴクゴクと自分のスポーツドリンクを飲み、試合を眺めている。他の人のプレーを見て何が楽しいのか…。
そんなことを思って夏の目線の先を見ると、雪がいた。
「夏、なんで雪のこと見てるの?」
「すごい綺麗なプレーだったから…つい……」
僕は、夏が違う日のことを思っていたと言うことが嫌で、
思いっきり拗ねたふりをするのだった……。
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