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水族館 10
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夏side
桜もヒトデを知らなかったみたいで、蛍くんの説明を
一生懸命に聞いていた。その姿は無垢な子供みたいで、
すごく可愛かったのだった…。
そのあと、少し興味が出たのかヒトデに近づいていたが、やっぱり触るのは嫌みたいで見ているだけだった。
「触ってみたら?」
「ううん、いいの」
「ふぅ〜ん。ねぇ、お土産見に行く?」
「うんっ!」
みんなより一足先にお土産のコーナーに行った。キーホルダーやぬいぐるみ、お菓子など定番のものが並び、時々
限定品が目立つように配置されていた。
「何買うの?」
「お菓子かなぁ…。帰ったら一緒に食べようね」
「うん」
そういう桜の手元には、クラゲのぬいぐるみがあった。
悩んでいるそぶりもないし、買うつもりなのだろう。
もともと、桜にはお土産を買ってあげる予定だったし、
気に入っているみたいだから、一緒に会計して来るかな…
「桜。それ買ってあげるよ」
「…いいの?」
「うん。僕からのプレゼント!」
桜は嬉しかったみたいで、ニコニコしながら僕の後を付いてきて、その場で札を切ってもらっていた。
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