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ケータイリズム
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黒尾さんはもどかしそうな顔をして、
僕に抱きついてきた
「やっぱもう限界。蛍不足で死んじゃう」
は?
あまりに突然すぎて、頭の整理がつかない
「すみません。おっしゃっている意味がよく分からないのですが」
「ん?そのままの意味だけど」
この人、日本語分かってるのか?
「うっわツッキー何その顔!明らかに引いてるでしょ」
「まぁ多少」
「だぁかぁらぁ〜、あまり話しかけたりしないようにしてたのに、昼俺がブロックキメた時スッゲェ喜んでこっち見てて、俺が目逸らすとシュンとして…。蛍が可愛すぎて普通に限界だったの!」
???
「僕の事、今でも好きですか?」
「何言ってんだよ、余裕で一番好き」
だったらなぜ…
「なぜ、避ける必要があるんですか?」
冷たい言い方だった
自分でも後悔している
「いやぁ恥ずかしいんだけど、中途半端に話しかけたりするともっと蛍のこと独占したくなって、合宿に集中できないからさぁ〜」
えっ
じゃぁ嫌われていたわけじゃなかったんだ
でも…
「合宿終わったら、終わりなんですよ?」
「え?」
「僕たちの間を繋ぐものは、もうなくなってしまうんですよ?」
<<なに、らしくない事言ってんだろ>>
ガタッ
物音を立てて黒尾さんが立ち上がる。
怒ったような悲しいような、そんな表情をしていた
「悪い。ちょっとほっといて」
そう言って黒尾さんは、倉庫を後にした…
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