アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
買い出し行って、バーベキューして、日が暮れるまで他愛のないことで盛り上がって、風呂の後に吉野たちとトランプして1日が終わった。
吉野のおかげで、たくさんの人たちと知り合えて、どの人たちも本当に面白く、一緒にいて飽きなかった。
吉野の別荘は想像以上に広く、大学生組とOB組とで、一階と二階に分かれて泊まることになった。部屋は既に消灯しているのに、明日は花火だーとか言ってワイワイ騒いでる奴らの横で目を閉じかけていると、吉野に頬を軽くつねられる。
「…なに」
「いや、随分眠そうだったから」
「そのまま寝させろよ」
「まだ盛り上がり足りなくね?」
「俺は明日に備えて寝たい。」
「そうだな、明日も思いっきり楽しめよ」
「うん、だから寝る。」
「ははっ、圭が楽しそうで良かった。実は、半分はお前のための企画なんだぞ、これ。お前ちょっと前まで、なんか元気なかったから。」
「……………あと半分は?」
「そりゃもう、暇だから。俺たちも楽しいことしたいと思って。」
「絶対そっちが本音だろ、」
「素直に感謝しろよ〜」
「…はいはい」
こいつ〜って頭を小突かれて、いてっと短く呟く。まさか、吉野がそんなこと考えてくれてたなんて思わなかったから、内心、素直に嬉しい。
心配かけたなと、少し反省していると、何かを思案していた吉野がまた、言葉を発した。
「なぁ、そいえば圭ってさ、京兄と知り合いだったの?」
「は!?」
「いや、だから知り合いだったのって」
「えっ、いや、えと、知り合いっていうか、前ちょっと、会ったことがあるというか」
「えー!なになに、どこで会ったん!」
「え!いや、、ど、どこって……」
「おい、なんだよ!いいじゃん、教え…」
問い詰められていたら手元で携帯が震える。
「ちょ、電話だから!
…もしもし!!」
「もしもし」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 14