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対峙
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「少し…分かるかもしれませんね…」
再び少年の陰茎に手を宛がいながら長谷部は呟く。
実の所、犯人はユキトを同類のままに貶めたいだけで余程の事態が無ければ殺すつもりは無い。
多少の危害は加えども、性的な目で御曹司を見た事も無かった。盗聴器で親子の情事を聴いている時も、触発されて欲情した事も無い。
けれど、こうして目の当たりにしてみれば。
性行為を長年強いられただけあって、少年の体は感じやすいようで。さっきのキスと乳首の愛撫だけでも相当参っていた。淫乱な程に。
これでは、ユキトの父親が息子にハマったのも分からないでもなかった。
実際、長谷部も昂っていた。青年が上体を倒すと少年の薄い背が上下する熱を感じる。シャツがはだけ、そこから覗く白い肩が薄暗闇でも淫靡だ。戯れにそこを舐めると「やぁっ」と嬌声が飛ぶ。
「ねぇ、坊っちゃん…そろそろ限界なんじゃないですか?」
少年の自身が張り詰めピクピクしているのを知った長谷部は囁く。自分の息が荒くなっているのは青年も気付いていた。
しかしユキトは地面に爪を立て必死に耐えていた。強情、と運転手は酷薄に笑う。
だが、それでいい。矜持が固いほど、恋人に対する愛情が強いほどダメージを受ける嫌がらせを犯人は既に思い付いている。背後から少年の耳に口を寄せた。
「『イっていいよ、ユキトくん』」
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