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定期テスト
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僕はあまり勉強が得意ではない。
分からないところが、あったとしても
極度の人見知りで、先生に聞くこともできなかった
「波瑠〜、これ分かる?」
「これは、こうすれば良いんだよ」
僕の困ったところはそこだけではなかった。
問題が理解できて、人に教えられるところだ。
一見して見れば、勉強が出来るように見える
「波瑠、凄いな!ありがと!」
「どういたしまして」
つまり、知らない人から見たら出来る子だと
認識されてしまう。
しかし、実際は点数が取れず追試、追試の日々。
そのギャップに僕の精神は壊れていった。
「ねぇ、最近体調悪そうだけど…。大丈夫?」
「うん。体調悪いのは慣れてるから…」
僕は段々と、体調を崩していった。
学校も早退しがちになり、夏希くんは
そんな僕を心配してくれた。
優しさに救われるのと同時に
僕の中の感情が、友情から恋愛感情に変化した。
男同志。その壁は高く、
僕が思いを伝えることはなかった。
そして、一学期のテストは赤点になってしまった。
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