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その後…
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夏希くんが死んでから、今日でちょうど三年
僕は、作家として働いている。
あの日、
壊れてしまった僕は、今も壊れたままだ。
夏希くんは、いつも僕を助けてくれた。
そして、誰よりも深い愛情を僕に注いでくれた。
美術部の先生に 見捨てられ、
担任の先生に 成績の事で傷つけられ、
出来のいい弟に劣等感を抱き、
素直に家族の愛情を受け入れられなかった
僕を
見捨てずに、愛してくれた。
僕は、あれ以来誰にも心を開かなかった。
そして、夏希くんの最後の思いが綴られた手紙を
誰よりも、何よりも、愛している。
今日の月は綺麗だよ。
言葉から、僕は夏希くんの面影を探すように
小説を愛し、執筆を続けている。
あの日から、
ずっと。
僕は、夏希くんとの思い出の中で生きている。
Fin…
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