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ごめんなさい side翠
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side翠
…目が合った。
知らない人と、目が合った。
それだけでも、ぞわっと身体に寒気と吐き気を感じた。
その瞬間 膝から力が抜けちゃって気づいたら座ってた。
ご主人様の家を出た時から俺がよく座るから施設員さん達は怒ってる。
せっかく連れて帰ってきてくれてるのに座ってばっかり。
本当に申し訳ないと思うけどごめんなさいって言っても引っ張られるだけだった。
触られてることは怖いけどそれ以上に申し訳なくて涙がたくさん出た。
引っ張られながら俺は思い出した。
施設の人は俺が邪魔だって言ってた。
だから、新しいご主人様が決まった時、もう見なくていいと思うと嬉しいって言われた。
施設員さんが嬉しいなら俺も嬉しかった。
うんうん。ってたくさん頷いたのにまた帰ってきちゃった。
だからごめんなさいって沢山したらお部屋をくれた。
ここは沢山のお部屋が繋がっていてみんなの声が聞こえる。
泣き声とか、叫び声とか。
みんな、大変そう。
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