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苦手なこと
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「こんなんだからすぐ捨てられんだよ」
怖い顔で睨みつけられる。
「ご、ごめんなさいほんとに、ごめんなさい…」
「左足動かせない、すぐ泣く、飯も食べれねーし、寝れもしない、ましてや服も脱げないのかよ。お前は何ができんの?人をイライラさせることだけか?」
指を数えるように、1本2本と出されて説明される。
本当に俺は何も出来ない…
「ごめんなさいごめんなさい…許して、ください」
「許すも何も、何もできねーお前が悪いんだろ」
その後散々、殴られ、蹴られ、叩かれ、怒鳴られた。
もう、いなくなりたい…
誰の役にも立てなくて、迷惑をかけて、邪魔をするだけの俺なんて。
それに、死んだらお母さんに会える。
本当はずっと寂しかったんだ。
でも、辛いこともお母さんを思い出したら耐えられたんだよ。
俺、もう死んでもいいよね?怒らないよね?
「っ!…うっ」
残りの力全てを使って舌を噛んだ。
でも、血の味はするけどなかなか死ねない。
意識もなくならない。なんでなんで。
「っばか…!」
口を開けられた。
それを見た施設長さんが笑う。
「こんな少しじゃ死ねねーよ、残念」
やだやだ…!死にたい。なんで死ねないの!
もう一回舌を噛む。
「っ!…」
だめだ。痛いだけ、どうして?舌をかんだら死ねるんじゃないの?
「死ぬのはいーけど、勝手な真似はすんな。お前の殺し方は決めてんだよ」
そういって口の中に施設長さんの指が入ってきた。
これじゃあ、噛みたくても噛めない
「早く、…死にたいっ」
「お前が死にたいなら、死なせるわけねーだろ」
なんで、死ぬことも出来ないの…?
施設長さんが施設員さんに何かを言っている。
でも、よく聞き取れない。
そこで、翠の意識は落ちた。
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