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勇気 side遊
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side遊
あれからすぐ家を出て、道を思い出しながらあの施設へ向かう
いろいろ考えたがあの少年をこのまま放っておくことは出来なかった
毎日の様に考えてしまうし、お陰で仕事にもなかなか集中できない。
集中できないと言っても患者さんの前や診断の時は大丈夫だ。
ただ、書類をまとめている時や廊下を歩いている時にふと、考え込んでしまう。
今何してる?
苦しくない?
まだ、買われてない?
そんなことばかりが頭をよぎって家に帰ってからもあの少年の事ばかりだった
名前なんていうんだろう。
よく転ぶのかな?
足悪いのかな?
俺見た時びっくりしてたな。
怖い思いさせてたらごめんね。
こんなに誰かを想ったこと自体、初めてかもしれない。
あの少年にとって俺の家に住むっていうのは、知らない人の家にいきなり住む という訳でそれだけで怖いことかもしれない。
でも、俺はあの少年を幸せにしてあげたい。
そんなことを考えながら運転しているうちにあの施設についた。
覚悟を決めて車を降り、扉の前に立った。
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