アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夜
-
その日の夜も眠れなかった。
ぼーっとベッドの端に座って部屋の隅を見る。
別に何かが出てくるわけでも、楽しいわけでもない。ただ、何も考えず壁と床を見続ける。
でも、2時間もするとそれもだんだん飽きてくる。そうすると色々考え始めてしまう。
明日は殴られるか。とか、犯されるのかなとか、痛い事するかな、あの人は来るかな、また、吐いちゃうのかなぁ
いろいろ考えているうちに右手を傷付けてしまう。
何かを考える時、右手の血を止めたり切ったり引っかいたり噛んだり。右手に痛みを与えることが癖になってしまった。
お陰で右手の傷が身体の傷の中でも一番ひどい。
痛いけど、落ち着くから止められない。
気づくと朝になっていた。
足音と共に突然扉が開く。
毎度のことだけど毎回びっくりする
「お前の朝飯今日はねーから」
こくこく と頷く。
食べろと言われても吐いてしまうだけなので用意してもらわない方がありがたい
用意してもらわなければ朝ごはんが無いだけで殴られたり、施設長さんのところに行ったりしなくていい
「11:00から面談入ってるからな」
面談…あの人かな
怖いような楽しみなような不思議な気持ちになる
あの人は今日も優しいのかな?怖くないといいな
でも、面談や、買われたりする時は施設の人達もあまり殴ったりしないのでそれだけでもあの人に感謝しなきゃいけないよね
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 535