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相談
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その日は翠も疲れてしまったらしくその後話しかけても反応が薄くなってしまった。
明日も来るね
と、言い残し施設をあとにした。
病院に戻ると、ある人の元へ向かった。
「久しぶりー、調子どう?」
と、扉を開けると2人で何やら話していた。
「あ、遊さん!こんにちは。突然どうしたんですか?」
「いや、ちょっと相談したいことがあって。今、空いてる?」
「はい!全然!」
『嘘つけ。さっき倒れかけたろ。休め』
「え、でも…相談あるって、俺は別にそんな…」
ごにょごにょと口ごもってしまった。
『遊、急ぎ?』
「いや、明日の昼位まで大丈夫だよ」
『じゃあ、ちょっとこいつ休ませていい?さっき倒れかけたんだよ』
「柚、無理はダメだってあんなに言ったろ。また入院したいの?」
「い、嫌です!」
「じゃあ、休め。俺は後でいいから」
「す、すみません…30分くらいで起きるので」
「せめて2時間は寝ること。2時間後にもう一回来るわ」
そう言うと、ごめんなさいごめんなさいと繰り返し謝る。
その姿が一瞬翠と重なる。
『ゆーず、大丈夫だから』
そう言って柚を抱きしめて落ち着かせているのが亮。
柚と亮は精神科の医師。
柚はその中性的な容姿と優しい性格から子供や女性の患者をたくさん持っている。
対して亮は、男性や気の強い患者が多い。その理由としてカウンセリング中に患者がパニックを起こしても落ち着かせて、安心させることが出来るから。
この2人は精神科でも有名な出来るイケメンツートップ
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