アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
相談
-
亮が出ていったのを確認して柚に向き直る。
「絶対茶化さないから。話聞いてもいい?」
「…翠くんの為に、頑張ります!」
そう言った柚の手は震えていた
怖いなら断ればいいのに頑張ってくれるという柚は本当に優しい
こういうところがいい評判に繋がるんだと思う
「ありがとな、食事の話していい?」
「はい」
「食事する時なにが一番怖かった?」
「一番は…息ができないって事ですかね」
「なんで息できなくなっちゃうの?」
「早くしなきゃーとか、噛まなきゃとか飲み込まないとって色々考えるとなんか途端にどうしていいか分からなくなっちゃうんですよね」
困ったようにへへっと笑って流すけど、柚もそれで悩んでいたんだよなと改めて強く感じた
「今は?どうやって食べてるの?」
「亮が、背中、さすってくれます…大丈夫だよーって」
「亮って何気面倒見いいよな」
「本当に、感謝 感謝なんです!」
「さすってもらうと楽になる?」
「俺は息が出来ました。みんな、対処方法は一緒じゃないのではっきりとは言えませんが翠くんも楽になる方法が何かあると思います」
「例えばどんなのがある?」
「例えば…背中をさする、手を握る、言葉をかける、とかですかね?」
「今度試してみるよ、ありがとう」
いえいえって笑ってくれた
「睡眠は?」
「もともと俺、あんまり寝るの好きじゃないので今もそんなに寝てないです」
「それでさっき倒れかけたと…」
「うわぁ!それ!聞かなかったことにしてくださいよ!」
「…好きじゃないってか、寝れないんだろ?」
「……はい」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 535