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痛み
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*翌日
施設から渡された書類に目を通しサインしていく。
書類には翠のプロフィールや健康診断の結果など、翠に関する色々なことが書かれていた
それを見ているうちにどんどん不安になっていく。
施設を出たら俺の家じゃなくて病院に行ったほうがいいか迷う。
でも、病院に行ったとして今のままではパニックで余計症状が悪化してしまうかもしれない
一応、俺も医者だし大体の処置はできる
でも、翠が苦しそうだったら入院をさせようと決めた
ちょうど、昼頃に全ての書類にサインをした
そのまま家を出て、翠の元へ向かう
施設についてから書類を渡すとペラペラと書類を見て
「明日には引き取れます」
と言われ、そんなに早いものなんだと驚く
「明日の何時頃いいですか?」
「いつでも構いませんよ」
「じゃあ、午前10時頃でいいですか?」
「分かりました。今日は面会していきますか?」
「はい」
「では、ご案内しますね」
そう言って部屋に案内される途中、案内人の女性に名刺を渡された
「わ、私の連絡先です。もし気が向いたら連絡してくださいっ!あの、一目見た時からかっこいいなって、思ってて…その、連絡待ってます!」
と、紙を渡されてしまい いらないと、返そうかと迷ったが ぱーっと走っていなくなってしまった
名刺を眺めることもせず直ぐにポケットにしまった
そして、翠の部屋の扉をそっと開ける
「……っひ、ぁ…」
なぜかとても怯えている。
「どうした?大丈夫?」
と、少し近くによってみると手足が縛られた痕と、微かに香るあの特有の匂い、そしてお腹を抑える翠。
服も少し着崩れているし、呼吸も少し荒い。
大体のことは予想がつく
もっと、早く来てやるんだったととても後悔した
でも、今は悔やむことより翠をどうにかしてあげることの方が優先だ
お腹を指の先が白くなるほど必死に抑えている
「…ごめんね、中に入ってる?」
そう聞くとぴくっと身体が反応した。そして、しばらくの沈黙のあと小さく こく。と、頷いた
「…中の、出してやろうか?」
言いづらいことではあったが楽にしてやる為にはそれしかないかなと提案してみる
「…い、ぃゃ…もう、触んない、で」
やっと声を発した翠は震えていて今にも涙がこぼれそう
「触られるの、怖いよな…でも、辛くないか?」
「別に…っぅ…いつもの、事だよ…」
そう言うと、震えながら自傷的に笑った
翠…?いつもとは明らかに違う翠に心配を煽られる
「翠…?大丈夫?」
と、近くに寄ろうとする。すると、
「っいや!…こないでっ!!!もう嫌なの!!」
涙を流しながら翠が叫んだ
その姿に心が締め付けられるように痛んだ
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