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日常 side柚
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side 柚
今日も仕事が終わり家に帰る。
特にいつもと変わった様子はないが、雨が降っているせいで心がざわざわする。
急ぎ足で家に帰り玄関のロックを三重にして、玄関の前に重い荷物を置く。
亮には大丈夫だよ、誰も来ないから。
と言われるけど どうしても怖い。
誰か入ってきたらとか、突然扉が開いたらと思うと怖くて鍵一つでは安心できない。
家に入ってからも背後をちょくちょく確認しながら歩く。
「今日はいつにも増してびくびくしてんな」
突然足音と共に誰かが近づいてくる。
少しずつ近づいてくるとようやく亮だと気づいた。
「今日は不安定ちゃんですか?」
そう言われて、胸をぽんと叩かれた。
「ふふっ なんか落ち着かなくて。すみません」
「いや、謝ることはないよ。でもどーした?何かあった?」
「いや、何があるって程でもないんですけど…」
んーんーとか言葉を選びながら部屋の中をぐるぐる歩く俺を見て
「まず部屋着に着替えな?」
と、話題を変えてくれる
亮はいつも優しくて、かっこよくて、頼れて、大好きだ。
こんな素敵な人が俺なんかと付き合ってて楽しいのかな…といつも思うけどほかの人には渡したくないので黙っている。
一昨日で付き合って1年になったけどその時もケーキ買ってくれたり、人の少ない時間を知らべて遊園地にも連れていってくれた。
途中いろいろあって帰ってきちゃったけどその時もずっと抱きしめてくれていてだんだん暖かくなって眠ってしまった。
「柚ー、大丈夫ー?」
と、隣の部屋から声が聞こえてきて急いで部屋着に着替えて部屋を出た。
「お、パーカーだ。珍しいね」
「今日はなんだか寒いので」
そう言って着ていたパーカーを伸ばし服の柄を見せた。
「ここに、猫の絵があるんです!」
パーカーを指さすと、それ何回も聞いた。と笑われてしまう。
でも、とっても可愛いから何回でも教えたくなってしまう
「でも、たしかに寒いよなぁ」
「こことか!あったかいんですよ!」
そう言って小さい机の下に入ろうとする。
その腕を掴まれる。
「もうそこはいいの。こっちおいで」
と、引っ張られる。
絨毯の上に自分の足が乗ってしまい無意識に抵抗してしまう。
それに気づいた様で、亮は止まると
「乗って大丈夫。怖いことはないよ」
と言ってくれる。
そこからは引っ張らないで乗るのを待ってくれる。
1つ深呼吸をして絨毯に乗る。
そこは毎日ふわふわしていて気持ちいい。
「ここ、座ってな?俺 夜ご飯準備してくるから」
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