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「お、れ…いままで辛かったんだ…ホントの親には捨てられるし、拾ってくれたアノヒトにもいつか捨てられるんじゃないかと思うと逆らえなくて…」
ゆっくりと俺の背中を摩ってくれる稜雅
「ひとりはイヤだっ…捨てられるのはもうイヤだっ…」
高校生にもなってみっともねぇと思うケド、いままで感情を押し殺してたぶん溢れちまう
「…もう大丈夫だよ捺稀には俺がいるからもうひとりじゃない」
そんなの口先ダケだってわかっていてもすがってしまう
そんな俺はやっぱり弱い
稜雅とは一緒にいられねぇ…
わかってる…わかってるんだそんなコト…
それでもいまダケ、この時間に縋っていたかった
縋ってしまうコトで自分が余計に辛くなるとわかっていても…
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