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48 稜雅side
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昼前に起きると隣に捺稀はいなかった
あいつあの怪我で動くとか馬鹿じゃねぇの
しかも、昨日俺が守ってやるって言ったばっかじゃん
あんなちっちゃくて細くてすぐ壊れそうな捺稀を家に返せるわけないだろうが
俺は急いで家を出て周りを探し回った
闇雲に探しても見つからなくて、けど探すしかないから初めて出会った場所の近くを重点的に探してた
少し入り組んだ路地に入ってすぐ血の匂いと泣き声を押し込めたような声が聞こえてくる
近寄ってみると捺稀で、こいつはまた泣いていたんだ
声をかけても無理して笑うし、腕をつかむと痛そうな顔するし、また暴力ふるわれたみたいで内心すごくイラついた
なんでお前が我慢するんだよ
辛いならそう言えよ、俺に言ってくれればどうとだってしてやるのに。
こいつはどうやっても俺を頼ってはくれない
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