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「なんだよ…アレ…あんなん知らねぇよ…」
なんだか、稜雅の優しさに触れたみたいでボロボロと零れる涙
驚いた顔をしていた稜雅は優しく笑った
俺をまたきつく抱きしめると背中をポンポンとゆっくり叩く
さっきまで水を浴びていたせいで、冷たかった体がじんわりとあったかくなる
稜雅を汚したくないと思うと同時にこのぬくもりを離したくないとも思った
「泣いていいよ、声殺さなくていいから」
いつも声を出すなと言われてきたからか、無意識に声を殺して泣いてた俺に稜雅は声を殺すなという
声を出すなというアノヒト
声を殺すなという稜雅
なんだよ…なんなんだよ…
俺のいままでの生活の真逆を教えてくれる
おれ、俺…
こんなん知らねぇよ…
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