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「泣かないで捺稀。お前が痛い思いする必要もないんだから」
それに、と続ける
「熱湯とお湯は違うんだ」
少しバケツに水をすくうと、ほら触ってみ?と俺の手を握ってお湯に近づけていく
俺は熱いのよりも、稜雅の手も一緒にお湯にはいるのがイヤだった
痛いのは俺だけでいいのに…
ギュッと目をつぶって襲い来るだろう熱さに震えていると、俺の手に触れたのはあったかい水だった
「えっ?」
バッと目を開けるとニヤッと笑った稜雅がいて。
「な?熱くないだろ?」
そう言った
「何…コレ」
「これがお湯。捺稀がさっきから言ってるのは熱湯。熱湯とお湯は別物だよ。お風呂はお湯を使うんだ。熱湯でも水でもないんだよ」
そ、なのか?
稜雅は物知りだから、俺にホントのコトを教えてくれる
稜雅がいうならそうなんだな。
それから稜雅はまだ少しお湯というものが怖かった俺を笑いながらシャワーからもお湯を出して俺にかけて遊んでた
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