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もうアノヒトの声を聞きたくなくて、両手で耳を塞いだ
目を開けたらアノヒトがいるかもしれないと思って目も閉じた
ソレなのに、アノヒトの声はずっと聞こえる
アノヒトの姿がチラつく
いないはずなのにいると錯覚しそうだ
『俺から逃げられっと思ってんの?』
思ってない、思ってないよそんなコト
『お荷物の分際でいいご身分だなぁ』
ゴメンナサイ…
『飯まで食えて、ソファーなんかに座って』
ゴメンナサイ…ゴメンナサイっ
『お前なんて誰も必要となんてしねぇんだよ。稜雅にも捨てられるかもなぁ?』
イヤっ…捨てないで…俺を…捨てないでっ
『お前みたいなお荷物誰が欲しいってんだよ?いらねぇよな?』
ゴメンナサイっ…なんでもするから…
稜雅も俺のコトなんていらない…?
殴って、痛いコトしていいから、だから…
俺はフラフラしながら稜雅の近くに行った
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