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学校
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駅を出て学校へ一緒に向かった。
正確には、こいつが俺の後をついてきた・・・五歳児みたいに。
俺の足が速いのか、こいつの歩くスピードが遅すぎるのか、
こいつは、普通に歩いては俺との距離が少し離れ
小走りで俺に近づこうとし
そしてまた距離が離れ
の繰り返し。
その幼稚園児みたいな行動を横目で見ながら歩いていると
学校に着いた。
学校に着き自分のクラスへ行った。
着くのが速すぎたのかクラスには誰も居なかった。
俺とこいつ以外・・・
同じクラスか?
「お前このクラスか?」
「うん」
弱弱しく答えたそいつは何故か少し荒い息をしていた。
歩くの早すぎたか。
そうだ・・・名前・・・
「お前、名前は?」
「・・・・・・え?」
聞こえなかったのか?
「同じクラスだし名前教えろ」
「・・・ハイ?」
こいつ・・・俺のEQ試してるのか? 俺は短気ですけど!!
「だから名前!」
なまえ ナマエ!
「あ!ハイ はっ春川早唯(さゆ)です」
さゆ・・・女みてーな名前だな・・・
って言おうとしたが、こいつと話すのは何故か体力を使うと思い、止めた。
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