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好きだ!
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真虎side
今日の朝他校の女子に告白された
それを見ていた早唯は何故か寂しそうな顔をしていた。
そしたら、心臓がチクっとした、なんて可愛い事言い出す
もしかしたら俺の勘違いかもしれないが、
此奴は俺の事が好きなのか?
只の自惚れだな・・・俺・・・
そして、休み時間
俺は野村をずっとからかっていた、
ふと顔を上げると早唯が扉のそばに立っていて、また寂しそうな顔をして俺たちを見ていた。
いや・・・まさか・・・俺が意識し過ぎなんだよな?
最近早唯のことで頭いっぱいだから、早唯も俺の事好きじゃないのかって、
自己解釈しているだけだ。
放課後帰る途中いつもと違って何も話さなかった早唯が急に話しかけてきた
「真虎君・・・僕・・・病気かな?真虎君は病気じゃないって言ってくれたけど・・・
でも・・・僕やっぱりなんか変だよ・・・」
「なにが?」
「僕たまに心臓がチクってなったり、理由も分からないのに寂しいって思うことが今日
いっぱいあった・・・」
やっぱり病気なのか?それとも本当に俺の事が好きとか・・・
「じゃぁその・・・チクって成る時と、寂しいってなる時っていつだ?」
「いつ?」
「例えば・・・何を見たからチクって成ったり・・・」
早唯は首を傾げながら数分考えた
その姿さえ可愛いと思ってしまう俺は・・・重症なのかもしれない
「一番最初は・・・えっと・・・朝登校する時?・・・真虎君が告白されてて・・・
何か・・・チクっとして・・・」
それはやきもちという物なのでは・・・
「それから・・・真虎君が奏楽と話していた時・・・・・・あれ?全部真虎君がいる!」
やっぱり俺が好きなのか?!
俺が他の奴と話していたから・・・
先に告白しようと決意し、名前を呼ぼうとしたが、満面の笑を浮かべた天然に遮られた
「さっ「全部に真虎君がいるなんてすごい偶然だね!」」
・・・・・・そんな笑顔で言うなよ・・・
今時こんなド天然がいると思わなかったよ・・・鈍感過ぎるだろ・・・
「・・・・・・ん、そうだな」
はぁ~と溜息をついた、その行動が後々後悔することになるとも思わずに
俺たちはマンションに着き、エレベーターに乗った、一言もしゃべらずに
「真虎くぅん・・・?」
「ん?って、え?」
何で泣きそうになってんだ?
「うっ・・・ぼっぼく・・・のこと・・・嫌いになったのぉ?」
「は?なるわけないだろ・・・って、何で泣いて・・・あっ・・・」
あの溜息か・・・俺のバカ・・・何でこいつがネガティブな奴だってこと忘れてんだよ
「ごめ、んなさい、僕が変な事言ったから・・・」
此奴・・・何で自分を責めるしか思考が行かないんだよ
「違うから・・・俺が悪いから・・・もう泣くな」
「でも・・・」
もうどうにでもなれ!
と思い、思いっきり早唯を抱き締めた
「わぁ!」
「俺は!お前が好きなんだよ!・・・だから!もう泣くな!」
「・・・へ?」
ヤバい・・・何言ってんだ?俺・・・
最悪だ・・・
エレベーターはまず早唯の家の階で止まったが、閉まるを押して、
そのまま家に帰ることにした
当の本人はまだ俺の言った事を頭の中で整理しているのか、
驚いたまま一歩も動かない
そして、三十階に着き早唯の手を握ってエレベーターを下りた
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