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──あの人はいつも決まった日に来る。
火曜日と金曜日の午後8時。
そして今日は金曜日、8時前だ。もうそろそろやってくる。
彼がこのコンビニに来るようになってからこの曜日と時間が外れたことはまだない。
彼を見たくて絶対にシフトは火曜日と金曜日は入れている俺、黒木颯太。無駄に背だけ高いのだけがとりえだ。(ウドの大木と言われたこともある)背が高いだけでも威圧感があるのにお客様にビビられないのは人懐っこく、柴犬みたいと言われる顔のおかげ。
気を抜くとすぐに彼のことを考えて仕事が手につかなくなってしまうので、頭を振って切り替えるものの、切り替えすら不器用な俺は、浮き足立った心がそわそわして落ち着かないのだ。
ここ半年はそれが続いてるものだから店長にも怒られている。・・・怒るを通り越して呆れられている。
はぁ・・・と内心ため息をつく。
ちなみに今日も変わらず落ち着いていない。
─────♪♪♪♪♪─────
来店を知らせるベルが鳴って癖になった、いらっしゃいませーという言葉。
大きく、けど柔らかい声で言って入口の方へ向けばあの人が来た。
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