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「……あぁ、期待してるの? 昨日、あんなに壊してあげたのに……懲りないね、漆間」
上半身を起こした相手に、やんわりと手招かれた。
長く細い指がこちらの顎を掬って、喉仏を擽る。そして、首筋、鎖骨を悪戯に撫でていくその手に、堕ちていく。
「ん、や、牧さん……ちゃんと、さわって」
もどかしさに、そう強請る。ゆるりと目を細めた相手が「おねだりできて、いい子だね」と微かに笑った。ちら、と壁掛けの時計を見た彼は、
「時間ないから急ぐよ。……舐めて」
「ん、う……」
差し出された彼の指を、咥える。
ぴちゃぴちゃと自分の口から発せられる水音が鼓膜まで侵すようで、塞げない耳の代わりに目を瞑ると、狙ったかのように彼が「いい子」と耳許で囁いた。
少しだけ熱を帯びた、低音で。
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