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時間がない、と告げられて始めた行為であっても、拓いていく手つきに横暴なところはなく、けれど、いつも以上に的確に性感帯を刺激してくるそのひとの首に、腕を回す。
「そろそろいいかな。……挿れるよ、漆間」
熱で浮ついて掠れた声が自分の名前を呼んだ。それだけで、慣れた身体はゆるゆると力が抜ける。
あてがわれる熱量。衝撃。
何度受け入れても、同性である以上苦痛を伴うそれに腕の力を強くすると、ふ、と相手が低く笑う。
「……爪を立ててもいいって言ってるのに」
「っ……ふ、ぁ……だめ、傷、残ったら…ぁ」
「ん?」
「牧さんは、きれいな、ままで……ん、いて、ほしい、から……」
彼はとても綺麗で、強いひとだから。
自分なんかが、穢してはいけない。
そう途切れ途切れに伝えると、驚いたように相手が目を見開いた。
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