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俺の弟 1
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バタバタッ バタバタッ
ガチャ
「にーちゃんにーちゃんにーちゃーんっ」
階段をバタバタと駆け上がる音がしてすぐ、ノックなしで開かれる部屋のドア。
「ユキ、ノックぐらいしろっていつもいつも...
「いーじゃん!それよりさ、大変なんだよ。」
なにが大変なのかよくわからないが、相変わらず自由なユキは、ズカズカと部屋にはいって来ると俺のベッドにダイブした。
「俺の布団がさ、まだ乾かないんだって。」
「布団?あ、母さん、さっき洗濯してたな。」
時刻は昼の1時。
布団が必要な時間ではないはずだが...
「このままじゃ僕、お昼寝できにゃい。」
部活を午前で終え、帰って来てご飯にがっつくと眠くなるのか、日曜を寝て過ごすことの多いユキ。
友達がいないのでは...?と心配したが、幼馴染のユウトの弟によると友達は多い方らしい。
まぁ、この容姿に加えバスケ部部長とくれば女子も男子もほっとかないわな。
めっちゃ甘えん坊だけど...。
「にーちゃん、聞いてる?」
「聞いてるよ。」
要するに、寝床をよこせってことだろ。
若いんだから遊べばいいのに...。
って、俺も5歳しか変わらないけどさ。
いや、この年代の5歳は大きいか。
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