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僕とねこさん3
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その男は佐々木と言う名前らしかった。
その男は僕以外にも何人かの子供を買っていたらしい。
僕をさらった男の人から売られて直ぐに窓のない大きな部屋に連れていかれた。
そこには他に4人の女の子がいた。
佐「サヤ、この子にルールを教えてあげなさい」
佐々木さんはそれだけ言うと、部屋から出ていく。
サ「こんにちは、私はサヤ。ここに1番長くいるの。ここで過ごすためのルールを言うね」
サヤから説明されたルールは3つ
1、佐々木さんには逆らわないこと
2、喧嘩をしないこと
3、この部屋から勝手に出ないこと
サ「これくらいかな…?これさえ守ればあとは自由だよ」
説明をしてくれるサヤちゃんは淡々としていて、目に光がないようなそんな感じがして…少し…悲しくなった…
サ「みんな、集まって。ねえ、キミ、名前は?」
沙「あ、ひいらぎさくらです…」
サ「さくらか…よろしくね」
ミ「私はミユだよ、よろしく」
ナ「私はナナミ」
リ「私はリナだよ、よろしくね。ここにはさくらの前に来たの」
サ「まあ、仲良くしよう、どうやったってここから逃げられないんだし…」
沙「うん…よろしく…おねがいします」
サ「敬語とかいいからね、あの人は私たちが仲良くしてる方が好きだから」
沙「あ…うん…」
ミ「ねえ?そのねこさんは?可愛いね」
沙「うん、僕のたからものなんだ」
ナ「そうなんだ、じゃあそれに合わせてお着替えしよっか」
沙「??お着替え…?」
リ「うん、あの人が好きな感じにお着替えするんだよ、あそこにお洋服がいっぱい入ってるの」
みんなすごく優しかった。優しいみんなの目はやっぱり光がなくて…とても悲しかった…辛くなった…
サ「これと、これ着て」
サヤちゃんが出してくれた服を着ているとミユちゃんが近くに来てコソッと言う。
ミ「あ、あと…あそこの棚の上にある熊のぬいぐるみとあっちの天井の隅にカメラあるから…私たちの監視カメラ…」
沙「え…?」
ミ「見ちゃダメ…バレちゃうでしょ?」
沙「う、うん…」
ミ「さくら!着替え終わった??」
沙「えっ…?」
ミ「うわぁ!さくら似合うね!さすがサヤちゃんが選んだだけあるね!」
サ「さっきみんなで話してたところはカメラからは見えないの、だけどここは見えるから…元気に可愛く振舞って…」
僕が戸惑っているとサヤちゃんがこそっと言った。
沙「えっ…えっ……ありがとう…??」
ナ「さくらかわいいね!」
リ「かわいい!」
沙「あっ…ありがとう…!」
そんな会話をしていると佐々木さんが入ってくる。
佐「さくら、可愛くしてもらったんだね、さすがサヤだね。僕の好みを分かってる」
佐々木さんがサヤちゃんの頭を撫でる。
顔では笑っているけどサヤちゃんの手は震えていて、心配になった。
佐「さくら、おいで」
沙「えっ…」
佐「おいで」
そう言って目を細める佐々木さんがとても怖かった。
動けないでいると後ろにいるミユちゃんに背中を軽く叩かれる。
行けってことなんだって思って震える足で佐々木さんに近づく。
佐「うん、いい子だ。」
そう言うと僕を抱えて部屋から出る。
抱えられながら後ろを見ると心配そうに辛そうに僕を見ているみんなが見えた。
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