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僕とねこさん5
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«暴力表現、グロ表現があります。苦手な方は気をつけてください。»
その日は佐々木さんの機嫌がすごく悪かった。
ずっとイライラしていて、珍しく煙草を吸って、お酒を飲んでいた。
そして、僕ら全員を呼び出した。
サヤちゃんがこんなことは初めてだと言って震えていた。
みんな怖くてでもそんなの出せないから明るく振舞っていた。
そんな時に僕はやってしまった。
佐「さくら、お酒」
沙「は、はい…これですか…?………あっ…えっとあっちがっ…」
佐「さくら、敬語…何回言わせるの?だいぶ前に言ったと思うんだけどな…?」
沙「あっ…あっ………」
佐「なんでそんなに緊張してるの?僕は怖くないよね?」
沙「こっ…怖くない…怖くない……!」
佐「………まあいいよ、さくらお仕置ね。こっちにきて」
沙「えっ…」
佐「早く。僕をイライラさせないで」
そう言って佐々木さんに腕を引っ張られた。
僕の袖をまくると肩辺りに吸っていた煙草を押し付けた。
沙「うぁぁぁぁぁ!!!」
感じたことの無い痛みに叫んだ。
最近は殴られたり蹴られたりの痛みには慣れてきていたけれど、比にならない痛みだった。
痛みを逃がそうと煙草を押し付けられてない方の腕で抱えているねこさんを強く抱きしめる。
佐「うるさいよ、さくら。ほら、笑いなよ。僕の好きなさくらの笑顔をみせて?」
沙「あっ…」
佐「さくら?はあ、」
佐々木さんはため息を着くともう一本、煙草に火をつけた。
1回だけ吸うと、また僕の腕に押し付けた。
沙「あっぁぁぁあ!!」
佐「叫んでるさくらは可愛くないよ」
そう言うと僕を投げ飛ばす。
壁に背中を強く打った。
沙「かはっ…げほっげほっ…」
佐「はあ、イライラするなあ」
そう言って佐々木さんは近くにあったお酒の瓶を振り回す。
その振り回した瓶が近くにいたリナちゃんの頭に当たった。
リ「きゃぁ!!」
ナ「リナ!!」
ミ「リナ!!!血が…!」
リナちゃんの頭から血が流れる。
ナナミちゃんとミユちゃんが声をかけるけどリナちゃんは返事をしない。
ナ「リナ!!リナ!!!サヤちゃん!どうしよう…リナが!!」
サ「あっ………リナ…………」
ミ「リナ!!!!!」
佐「ねえ、みんなうるさいよ」
佐々木さんのその声が聞こえないのかみんなリナちゃんの名前を呼び続ける。
それに怒ったのか1番近くにいたナナミちゃんを佐々木さんが割れた瓶でなぐった。
ナナミちゃんの頭からは沢山血が出てミユちゃんとサヤちゃんが叫んだ。
ミ「ナナミ!!!!!!!」
佐「僕、うるさいって言ったよね?」
サ「ごめんなさい…ごめんなさい………!!」
ミ「あっ………あっ………」
佐「ミユはね、僕に従わないことが結構あったよね…この際だからな……」
佐々木さんはミユちゃんの髪の毛を掴むと引きずって壁に頭を打ち付けた。
ミ「うぁぁぁぁあ!!」
佐「やっぱりミユはちょっとうるさいね。僕の理想にはなれなさそうだ」
その後も何度も頭を壁に打ち付けている。
ミユちゃんのおでこからは血が流れてずっと叫んでいる。
怖くて僕はねこさんに顔を埋めて見ることが出来なかった。
少しするとバリンと窓が割れる音ともにミユちゃんの声が聞こえなくなって、顔を上げると窓に頭を打ち付けられたらしいミユちゃんは動かなくなっていた。
僕は怖くて声も出なくて…それははサヤちゃんもだった。
佐「はあ、疲れた…あ、そういえば…」
ゆっくりとこっちを見た。
佐「さくらにはいいこと、まだ教えていなかったよね…?今から教えてあげるよ、その前に…サヤ、おいで」
サ「あっ………」
佐「サヤが見本を見せてくれるよ?ね?」
サ「あっ……あっ……」
佐「サヤ」
サ「あっやっ……きゃぁぁぁぁぁ!!!!」
震えてその場から動けなかったサヤちゃんはど佐々木さんがポケットから取り出したナイフで色んなところを切られて血まみれになって倒れた。
ふらりと立ち上がりこちらを振り向いた佐々木さんはナイフを僕に向かって振り上げた。
怖くてねこさんに隠れると、ねこさんの首あたりが切られて中から綿がはみ出した。
ねこさんが守ってくれた、そう思った。
ふらふらの足で逃げると佐々木さん誰かの血で滑って転んだ。
逃げるなら今しかないと思った。
みんなにごめんと叫んで割れた窓から外に出た。
そこからの記憶があまりない。
がむしゃらに走って走って、裸足だったから足が切れて痛かった。
気がつくとどこかの道路に出ていて周りには人がいて、みんなこっちを見ていた。
それもそうだろう。
血まみれで、足も傷だらけで、首の当たりが破れた猫のぬいぐるみを持った子供が森から走ってきたのだから。
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