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王子様 side椿輝
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沙「ーーーその後から記憶が曖昧なの…気がついたら病院のベットにいて、お母さんが横で泣いてた。あの時ねこさんが守ってくれなかったらぼくは…」
その話はあまりにも重くて、沙桜とってその猫のぬいぐるみがどれだけ大切なものなのかわかった気がした。
椿「沙桜…話してくれてありがとう…」
沙「?聞いてくれてありがとう!」
椿「沙桜、今度は怖いことあったら俺に言って?」
沙「えっ…?」
椿「きっと沙桜を守るから…俺に出来るだけのことをするから。だって…俺は……沙桜の王子様なんだろ?」
きっと簡単じゃない。
話をしてくれたその事の後にだって色んな苦労をしたはずだ。
でも守りたい。
沙桜を、守りたい。
沙「えへへ〜椿輝くんかっこいいね」
椿「ねえ、沙桜。好きだ」
沙「僕も、椿輝くんのこと好きだよ!」
半分は勢いだった。
返ってきた言葉は嬉しいけど意味がしっかりと伝わってないような気がした。
椿「えっと、俺の好きってlikeじゃなくてLoveのほうだよ?分かってる??」
沙「え??……えっ!!??」
あ、伝わった。
その証拠に沙桜がみるみるうちに真っ赤になる。
椿「ねえ、それでも俺のこと好きって言ってくれる?」
沙「えっとえっと……」
椿「沙桜、俺と付き合って?」
沙「………えっえっ……椿輝くんは男の子で僕も男の子でえっとえっと…椿輝くんは僕を好きで僕も椿輝くんが好きで…」
プシューって音がしそうなくらい沙桜が真っ赤になっていてとても可愛かった。
なんか…ちょっと押せばいけそう…なんて、良くないことを考えながら実践してしまう。
椿「それで?沙桜?返事くれる??」
沙「えっとえっと…」
椿「俺は沙桜が好き、沙桜は俺の事?」
沙「……好き…」
椿「そっか、ねえ、俺を沙桜の本当の王子様にしてよ」
沙「……ぅん………///////」
ちょっと無理やりではあったけど、OKをもらえた。
いいんだ、最初はとりあえずで。
これから好きにならせればいいんだから。
きっと沙桜を守るから、だって俺はお前の、お前だけの王子様なんだから。
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